スウェーデンマルメ大学

2016.07.07

おはようございます
こちらは金曜日の朝8時です。

雨が降ったり止んだりのマルメです。

夜もお店が早く終わるので必然的に早起きになってしまうので5時からジム行く毎日、筋肉痛の中大学まで30分徒歩で移動する毎日。
石畳みの道は本当に歩きづらくて困ります雨だと滑ります(涙)

今朝はPetersson先生によるカリエスリスク評価すなわち虫歯リスク評価の講義です。

当院でもすっかりお馴染みの唾液検査ですが久しぶりに、自分でやってみて自分の虫歯リスクの高さにビックリ(笑)

リスクは高いですが、虫歯にならないのは恐らく僕の場合は高濃度フッ素の歯磨き粉のおけげだと思います。

昨日の大半の講義はインプラント歯周炎についての話しでしたが、これはアメリカでもどこでも聞ける話でほぼ同じ内容です。
なぜならエビデンスベースとなりますから世界中の文献から紐解くわけですのでほぼ一致するわけです。

今回僕が、現地に来た目的はインプラントに関してでなく予防歯科、健康保険システム、福祉国家と言われている実際の現状など、社会的なものに興味があった訳です。

歯科関係者ならご存知だと思いますが、歯科雑誌等ではスゥェーデンは歯科医療の理想郷の様に取り上げられる一方、ニュース等では移民問題に端を発する暴動や国家予算の枯渇など温度差がありそこは実際行ってみて現地の人々に聞いてみるのが一番との思いがありました。

昨日エリクソン先生とゆっくり話しをする時間がありましたのでそこのところを、詳しく聞かせてもらいました。

やはり急激な移民の流入による財政悪化は深刻であり、歯科においては移民の口腔内の状況はかなり悪く、口腔衛生教育が追いついていないとの事。

この点においては日本は移民がいないにもかかわらず未だに解決していません。

また歯科大学教育においては入れ歯についての授業を無くす方向で来ていたものが、経済的に問題がある移民の人々の為にインプラントでなく入れ歯治療をせざるを得ないので入れ歯の授業を再開したそうです。

もう1つ高齢者で経済的に歯科メンテナンスを受ける事が出来ない人が増加しているのも頭の痛い問題との事。

驚いたのがこのよう人々に対して有効なのが高濃度フッ素を歯に塗る方法なのですが日本製のサホライドという薬に対して認可が下り素晴らしい効果があるとエリクソン先生がいっていました。

子供の乳歯の虫歯で塗ると黒くなるクスリと言えば皆さんもわかるかと。

この後の授業でかなり詳しく予防歯科国家としての歩み、または未来についてWallengren 先生が講義してくれますので後日アップします。

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