熊谷崇先生 プロフェッショナル仕事の流儀

2014.10.31

千葉県松戸市小金原しんぽ歯科医院の新保です
先日ブログでも紹介しましたが、27日のNHKのプロフェッショナル仕事の流儀に熊谷崇先生が出演されました。
僕の専門は予防歯科であり、その方向へ導いてくれたのが恩師の熊谷先生です。
しんぽ歯科の1日の来院者の半数が定期健診,所謂メンテナンスなのですから皆さん関心高くこの番組を見ていて、また、歯科関係者、友人等は僕が熊谷崇先生の元で勉強している事を知っている為
問い合わせがあまりにも多く今回は少し書かせてもらいます。
すべてはひょんなきっかけです、ある日企業のセミナー案内が目に留まり、日曜参加することに、セミナー名は「未来型歯科医院創造セミナー」
すでに熊谷先生の名前は知ってはいましたがそこで聞いた話は衝撃的でした。
その当時、片山恒夫という歯周病の大家の先生の弟子の方々の勉強会に所属していました、歯ブラシを長時間し、食生活を見直し歯周病を治す。
ピタッと適合する被せ物を歯科医自身がつくって患者さんにセットするなど本当に患者さんの為に全身全霊かけて行う治療を目指す先生方でした。
熊谷崇先生は全く違っていました。
視点が違うのです、

片山先生方は重度の患者さんの為、熊谷崇先生は患者さんでなく健康な人の為の医療。

具体的なデータを元に重度、中等度、軽度、未病と自院を分析していくと重度の人はほんの数パーセント、そこばかり見ていて多くの患者さんは軽度、中等度の患者さんが見えて来ず逆に悪くさせてしまう事に。
もちろん子供達は未病ですから虫歯や歯周病にさせる訳には行きません、ここに全く気が付いていない自分に愕然としました。
それがスタートです。
未来型と言うのは人々は通常歯科医院に歯科衛生士によるメンテナンスに行き、歯科医は何か問題が起きたときに処置のみを一般治療の片手間に衛生士がメンテするのではない、その為には高度にトレーニングされた衛生士と専用のチェアーが必要となる。
もし仮にメンテナンスが海外の先進国並に日本に普及すれば日本国のトータルな医療費が減り国家財政も良くなると、現にスウェーデンでは何十年も前は日本と同じ状況であったが口腔衛生に力を入れた結果、健康な国民が増え医療費が減少したと。
まさに目からウロコでした。
早速これを実践しようと心に決め、その場で先生のプライベートな勉強会があると聞き、定員残り1人と言われその場で申し込み、その週の土曜日には山形、酒田市へ。
オーラルフィジシャンセミナーと命名され、発足し、僕はその3期でした。

先生も現役バリバリでしたので、ただでさえ厳しい方ですがなおさら(汗)

全部で6回?のコースで毎回課題をクリアしなくてはならず、サリバテスト唾液検査、口腔内写真と初めての事ばかり。、最初50人いた先生方はどんどん減って最終的には20人ほどが修了証をもらいオーラルフイジィシャンと認定されました。
その後アメリカのボストン大学に研修に連れて行ってもらったのがきっかけで頻繁に海外にいくようになりました。
今でもオーラルフィジシャンの仲間とは頻繁に予防についてミーティングしたり、日吉歯科で勤務した仲間もいます。
唾液検査をはじめ、歯周病検査、様々なデータを元にきちんと直し、再発を予防する、まさに王道です。
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2006年ボストンにて

2006年ボストンにて