講演会

2010.09.07

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松戸市小金原しんぽ歯科医院院長の新保です。今日は恩師である染谷成一郎先生が最高顧問をつとめるJDA(ジャパンデンチャーアソシエーション)の学術講演会に行って来ました。
ちなみにデンチャーというのは入れ歯の事です。
この講演会はイボクラール社の主催なのですが、この会社はリヒテンシュタインというスイスとオーストリアに囲まれた世界で6番目に小さい国にあるそうです。

さて、この日の演題は「総義歯臨床 日本対アメリカ」
題名から好奇心をそそられ、告知を受けた瞬間に受講を決めました。
写真の入れ歯を見てもらえれば判ると思いますが、形が違いますよね、同じ口の中の形をとって作った入れ歯でも作る人間の考え方や理論が違うとこんなにも違うのです。
ましてや日本とアメリカですから文化、食べ物の嗜好」の違いが入れ歯にも表れます。
例えば奥歯の形も肉が噛みやすい人工の歯と噛むのとお米が噛みやすいのとでは違います。
私事ですが、戦闘機で言えばゼロ戦とグラマンの運動性能や防弾装備に対する日米の考え方の違いみたいなもの(笑)ですからどこまで違うのか考えるだけでもワクワクでした。

当日は3時半に家を出て5時から軽くサーフィン1ラウンド、水もぬるく 天気も良く帰る頃には波も良くなり、後ろ髪ひかれる思いで後輩に見送られ、母校近くの九段下に到着、いざ会場へ。やはり、恩師の染谷先生は84歳ですがいらっしゃってました。
先生曰く、「休みの日に研修会に行く癖をつけておかないと結婚してからだと行きにくくなる。」さすが先生。
この日の演者は染谷先生の一番弟子の阿部二郎先生、アメリカのDr.ロシェ、自費治療の技工をお願いしている協和デンタルの須藤哲他技工士 など草々たる顔ぶれでした。
印象に残ったのは阿部先生とロシェロ先生のお話でした。
日米両国の歯科大学の教育で総入れ歯の授業はインプラントにとって代わり年々短縮傾向で、若い先生達はほとんど経験のないまま総入れ歯の治療にあたる事になり、総入れ歯受難が日米共通の問題であるということでした。
次にインプラント治療先進国のアメリカでさえも無歯顎の人のインプラント治療の割合が15パーセントでしかないこと。人口の一番増加している年代が65歳以上であり、日本同様急速な高齢化で入れ歯の需要が増えているという事でした。
お目当てのディスカッションですが、総入れ歯で難しいのはほとんどの場合下の入れ歯であり、いかに良い結果を出すか?そこまでに至る診断、手技をどうするのか?それぞれの先生がそれぞれの考えを述べられました。
日本対アメリカ、僕の感想としては「入れ歯の技術を世界に広める為なら、倒れても構わない」と豪語しておられた阿部先生の緻密で理論的な臨床、すなわち日本に軍配が上がったと思います。

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